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富の分配と偏りについて

このブログのタイトルは、「再分配を重視する市民の会」となっています。
「再分配を重視する」と言うと「分配」が有って「再分配」が有ると思うのですが、では「何を再分配」するのか。このタイトルでは判りづらいと思うのです。
「再分配」の前に「富」或いは「お金」「税金」と言う文字を入れたらどうでしょう。
「富」に付いての考察を始めると大変なので一応一般的に「お金」もしくは「税金」を再分配すると言う事になるのでしょうか!

一応「富」は何処から出てくるのか、私なりに簡単に書いておきます。
生産活動で作られた生産物、資本主義市場では「商品」を市場に流通させる事で「富」に変化するのですが、そこで得た「富」の分配を一次分配とすると、

1 お金を生産者(企業)は製品の再生産や税金、労働者の賃金に回すのが「分配」(一次分配)
2 又一方で国民や企業その他から国が税金として取ったお金を分配するのが「再分配」(二次的分配)

と言う事と思います。

1と2は問題の本質が違うように思いますので、又トピックなどで余り話題と成って居ないようですので1の方を考えて行きたいと思います。

話を簡単にするため企業とそこに働く労働者に着目してゆきます。

1は資本主義の基本的問題で労働者対資本家(企業経営者と株主)と言う関係で本質的に労働者の賃金(給料)は労働組合と経営側の力関係で決まる物と思います。つまり労働組合が強ければ企業側との闘争によって賃金を上げる事が可能と思います。しかし経営者は不況の他に労働組合が強くなる事を一番恐れています。ですからあらゆる手段を使って労組を弱体化しようとします、その一つに政治に介入し国家権力を利用したり、マスメディアを動員して巧妙に労組から労働者の離反を誘います。国家権力やマスメディアの働きはそれだけに止まらないのですが、今は単純化して考えた方が判りやすいと思います。

中曽根内閣時代国鉄を民営化しました、その時多くの国民は民営化を賞賛したと思います。
しかしその結果地方鉄道は廃線が相次ぎ地方切り捨てになっています。
民営化の真の目的は、国鉄の財務がどうしようも無い程悪化しこのツケを何とか理由を付け国民負担にする為に考え出された物と思います。
しかし、これは政財界が寄って集って国鉄を食い物にした結果です。
そして当時「総評」が労組として団結してナショナルセンターとして機能していました。
その中核に居たのが国鉄労組でした、曲がりなりにも「春闘」という闘争方式で労働者の賃金を確保して居たのです。その強い労働組合をつぶす必要が有りました。
今、日本航空が全く同じパターンで進行しています。
そして今、日本の労働運動は「連合」(日本労働組合総連合会)がナショナルセンターとして君臨していますが内部的に全くの御用組合と化し政権、財界と一体化してしまいました。
その結果労働者派遣法を許し、ワーキングプアーを作り出し格差を拡大させました。
政府の各種審議会などで労組代表と言えば「連合」から出ていて、全労働者の意見を代表するような働きはして居ないようです。又、もう一つのナショナルセンターとして「全労連」(全国労働組合総連合)が有りますが、此方は戦闘的な主張を持っていますが政府の審議会からは排除されています。

労働組合の力が弱くなった結果賃金水準が長期低落に陥っています。
つまり「富」の分配が十分に行われなくなりました、いわゆる「労働分配率」が下がっています。その結果GDPに大きく占める一般消費が落ち込みデフレとなって仕舞いました。デフレとなれば労働力も「商品」ですから一般商品と同じように賃金が下がります。今、こうした悪循環の中にあります。
一方大企業は「内部留保」を増やし大株主に多大な恩恵のある「配当金」を増やしています。
そして益々貧富の格差を拡大させています。

**********************************************

「鍋パーティー」は税金を国家の機能を通して再分配することを想定しているかと思いますが、上記に書いたように「富」(お金)の分配を論議しても良いかと思いますがいかがでしょう。

【J-Blue】


[編集部より]

今回のエントリは、当ブログ初登場のmixi「鍋党コミュ」メンバー・J-Blueさんの執筆です。当ブログのプロフィール欄に、「国や地方公共団体による、富の再分配の強化を求めます」と書いている通り、ブログ名及びmixiのコミュ名にある「再分配」は「富の再分配」の省略形ですが、J-Blueさんご指摘の「一次分配」については、「鍋パーティー」にて積極的にとりあげていくべきテーマであると考えています。当ブログにおいても、次回と次々回のエントリでは、労働組合と最低賃金の問題について取り上げる予定にしています。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

■ Comment

結局は南北格差では?

円高と経済発展により日本の労働者賃金は世界一高くなってしまいました。一方、社会主義の崩壊以降自由主義経済がグローバル化し、生産活動も賃金の安いアジアの国々に必然的にシフトしていきました。要は南北格差を解消しないとどうにもならないと思います。経営者と労働組合の問題ではないのです。もちろん優秀な労働者は相応の賃金を得て当然ですが、生産活動の中で、高度な業務は企画・開発・設計・生産準備(間接)で生産活動は知識も経験もあまり要らないからです。またロボットや全自動工程の導入により、単純労働者は職を失い、生産技術者などの高度技術者に仕事が偏ってきています。

No title

再分配の定義の問題はむずかしいですが、ようは社会全体の底上げが実現すればそれでよいのですよね。

No title

今回のエントリーもなかなかいい視点で参考になります。
2点だけ補足させてください。
1、国鉄の分割民営化の目的は財政問題よりも政治的目的がありました。中曽根自身の証言があります(以前ウィキにそれが典拠付きで載っていましたが現在削除されているようです。http://www.kiyomi.gr.jp/kokkai/inquiry/01_q/20060606-997.htmlにはその発言内容と典拠が言及されています。ちなみにウィキからはのちの東京高裁判事江見弘武が関与していた記事もなぜか削除されてしまっています)。
2、全労連と同様に戦闘的な組合連合体として全労協(全国労働組合連絡協議会)もあります。ただしナショナルセンターを自称してはいないようです。こちらは社民党、新社会党、独立左派と連携しています。
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 「鍋党」は、再分配を重視する市民の会です。私たちは、格差の縮小と貧困の解消を目指し、国や地方公共団体による、富の再分配の強化を求めます。そのため私たちは、「官から民へ」ではなく、「私から公へ」を追求します。

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