橋下徹・大阪都構想は強者への逆再分配
こんにちは。私は尼崎で有機八百屋をやっていますが、最近野菜を買っていただいていた芦屋のお店が閉じられました。お得意様でお店をやっておられるところが廃業されるのはこれまでにもたくさんありました。
お店は一見外側からはわかりませんが、経営者はどこもからだを壊しながらはたらいています。十三で、野菜を買ってくれている食べ物屋さんがあるのですが、そこの女将さんも経営していた会社がバブル後潰れ、一時期ホームレスにまで落ちて、そこから這い上がってきたやり手なんですが、その彼女でもお店が暇で暇で働きにでようかと真剣に考えているとこぼしているくらいです。
世の中にはお金があるところにはあるのです。大王製紙のバカ息子がシンガポールのカジノに通いつめ、突っ込んだ額が一日1億5000万円の日もあったというのは、その一端を表しているのです。
経済全体でいうと、構造改革の10年で家計部門と財政部門から企業部門へ何十兆円ものお金が所得移転しています。これが小泉改革とは一体何であったかを示しているものです。
小泉改革とは世界を席巻してきた新自由主義的な構造改革のことで、それは家計や財政から富を一部の大企業に集中させるシステムです。逆にいえば大企業の負債を家計や財政に転化することでもあります。ヨーロッパの財政危機はまさにそれにあたります。米国金融崩壊で莫大な負債を負った欧州の投資先行型の大金融機関救済のために莫大な負債が各国の政府の財政に転化された結果です。
99%から1%に集中した富の一部が地域経済に流しこまれたら地域の皆がひーひー言うことはないのです。お金は消費を促す潤滑油、経済の血液ですから。いまはそれが不足していて、買いたいものがあっても買えない、子育ての教育費とか福祉サービスも含めて十分に受けられない。これは自己責任とか自己努力以前に、我々地域経済からお金が吸い上げられているシステムの問題です。
地域にお金を流し込むには、企業部門から家計部門、あるいは財政部門をとおして家計部門へ所得移転させることです。
そのためには、とにかく小泉改革で壊された雇用保護規制を元に戻して、正規雇用を非正規に置き換えてることをやめさせることです。黒字の大企業に対して優遇されている税制もやめさせないといけない。税制は基本であるシャウプ税制に戻すことです。
これに真っ向から逆行してきたのが大阪の橋下改革です。大阪の莫大な負債は過去の大型開発の失敗にあるのですが、財政健全化を口実にその負債を施設閉鎖・売却、行政サービス水準の切り下げ、職員の人員減、給料減に転化してきましたが、その後で税収を大規模開発、誘致した大企業への減税のために集中して使おうと言うのが大阪都構想の本質です。
橋下改革で臨海スケート場は広範な反対運動があって、とりあえず即廃止からは逃れることができましたが、あくまで廃止の一旦棚上げであって、数年後に今度こそ廃止にされるようになると考えています。そうでなくとも、橋下改革によって補助金が一切なくなってしまい、その影響は利用者への実質負担増となって出てきています。
いよいよ今週日曜日に大阪府、大阪市の首長を決める投票日です。
私は3年半、橋下改革を追い続けてきたのですが、すごく腹がたっています。
【元気なご飯だ】
[編集部より]
記事へのご意見ご感想をコメント欄にお寄せ下さい。このエントリはmixiの「鍋党コミュ」の 元気なご飯だ さんの投稿です。。
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お店は一見外側からはわかりませんが、経営者はどこもからだを壊しながらはたらいています。十三で、野菜を買ってくれている食べ物屋さんがあるのですが、そこの女将さんも経営していた会社がバブル後潰れ、一時期ホームレスにまで落ちて、そこから這い上がってきたやり手なんですが、その彼女でもお店が暇で暇で働きにでようかと真剣に考えているとこぼしているくらいです。
世の中にはお金があるところにはあるのです。大王製紙のバカ息子がシンガポールのカジノに通いつめ、突っ込んだ額が一日1億5000万円の日もあったというのは、その一端を表しているのです。
経済全体でいうと、構造改革の10年で家計部門と財政部門から企業部門へ何十兆円ものお金が所得移転しています。これが小泉改革とは一体何であったかを示しているものです。
小泉改革とは世界を席巻してきた新自由主義的な構造改革のことで、それは家計や財政から富を一部の大企業に集中させるシステムです。逆にいえば大企業の負債を家計や財政に転化することでもあります。ヨーロッパの財政危機はまさにそれにあたります。米国金融崩壊で莫大な負債を負った欧州の投資先行型の大金融機関救済のために莫大な負債が各国の政府の財政に転化された結果です。
99%から1%に集中した富の一部が地域経済に流しこまれたら地域の皆がひーひー言うことはないのです。お金は消費を促す潤滑油、経済の血液ですから。いまはそれが不足していて、買いたいものがあっても買えない、子育ての教育費とか福祉サービスも含めて十分に受けられない。これは自己責任とか自己努力以前に、我々地域経済からお金が吸い上げられているシステムの問題です。
地域にお金を流し込むには、企業部門から家計部門、あるいは財政部門をとおして家計部門へ所得移転させることです。
そのためには、とにかく小泉改革で壊された雇用保護規制を元に戻して、正規雇用を非正規に置き換えてることをやめさせることです。黒字の大企業に対して優遇されている税制もやめさせないといけない。税制は基本であるシャウプ税制に戻すことです。
これに真っ向から逆行してきたのが大阪の橋下改革です。大阪の莫大な負債は過去の大型開発の失敗にあるのですが、財政健全化を口実にその負債を施設閉鎖・売却、行政サービス水準の切り下げ、職員の人員減、給料減に転化してきましたが、その後で税収を大規模開発、誘致した大企業への減税のために集中して使おうと言うのが大阪都構想の本質です。
橋下改革で臨海スケート場は広範な反対運動があって、とりあえず即廃止からは逃れることができましたが、あくまで廃止の一旦棚上げであって、数年後に今度こそ廃止にされるようになると考えています。そうでなくとも、橋下改革によって補助金が一切なくなってしまい、その影響は利用者への実質負担増となって出てきています。
いよいよ今週日曜日に大阪府、大阪市の首長を決める投票日です。
私は3年半、橋下改革を追い続けてきたのですが、すごく腹がたっています。
【元気なご飯だ】
[編集部より]
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